会話・波長・予感
新しく入社した新人のうち 1 人とは、良く休憩する(タバコを吸う)時間帯が重なるので、少しずつながらも会話をしている。入社して 1 ヶ月程経つが、私とは部署が違うためか、先輩後輩という関係のためか、一線を引いてる気がするので、これをなんとかしようと少しずつながらも会話をしている。
今日も一緒にタバコを吸っていた時に会話した。帰ったら何をしているのか。他愛もない話だ。ツタヤで借りた映画をみたりゲームをしているらしい。面白い映画はあったか? 好きなジャンルは? 好きな映画は? どれも濁らせた返事を返す。映画の話題は得意では無いのだろうか。
仕方ないので自分の好きな映画について話してみる。
- 私
俺はサスペンスやスリラーが好きなんだけど、――
- 相手
ああ、いいっスよねぇ!
食いついてきた。人が話し終えていないというのに。気にせず、大好きな映画の話題へ持っていく。
- 私
んで、その中でもソウってやつが好きやねんけど、知ってる?
- 相手
観ましたよ! あれは凄い良かったですよね。
- 私
おうおう、あの結末は最高やったよな!
- 相手
はいぃ!
物凄い食いついてる。その後も少しソウの話題で盛り上がり、ほかのお勧めサスペンス・スリラー映画の話題に持っていくと反応がいまいちになる。というか、知らないらしいので、今度、お勧め(の映画)を持ってこようか?
と聞くと素晴らしい反応が返ってきた。映画好きなのは間違いないみたいだ。
映画の話題を機に、少しずつだが打ち解けていけそうな気がする。